袴用の「丈の短いキモノ」・・・衿元を綺麗に着付けるには

  • 2013.03.28 Thursday
  • 21:14
卒業式といえば、女学生さんの袴姿
今回は、「袴用のキモノ」の着付けのお話です。
 
レンタルのセットに入っているキモノは、
袴をつけるとき専用の「丈の短いキモノ」が年々多くなってきているようです。
 
この「短い丈のキモノ」、着付け方を知ってさえいれば、
「普通の丈のキモノ」よりも簡単に着ることができるのですが・・・
腰紐一本だけで着つけてみると、
衿がはだけやすくてもう大変!!
 
この疑問を解決しようと、
インターネットで袴の着付けを検索すると出てくるのは、
ほとんどが「普通の丈のキモノ」を短く着る方法です。
 
どうすれば「短い丈のキモノ」の衿がはだけず、綺麗に整うのでしょうか・・・
 
おはしょりを作らずにキモノを着る場合、衿がはだけてしまう危険性が高いため、
ゴムベルトの両端に留め具のついた「きものベルト」(※注)を使うのが上手な方法
これを使って着付ければ、はだけ知らずです
(「きものベルト」の詳しい使い方は・・・またの機会に
 
短い丈のキモノをレンタルしているお店でも、
着付けには「きものベルト」を使うことを推奨しているように見受けられます。
 
ただ、かなり普及している着付けの道具とは言え、
布の腰紐・伊達締め以外に、わざわざ「道具」なんて使わなくても、
と考える人もかなりの割合で存在するのではないでしょうか。
(どちらかというと私もそうです
 
でも、キモノの形が変われば、着付け方も変わって当然。
作務衣(さむえ)の脇の結び紐や、
お子様用キモノの付け紐と同じように柔軟に考えてみてください。
 
キモノの形や道具の選り好みをするよりも、
上手な着付け方を工夫したほうが楽しいですしね!
 

 
(※注)きものベルト
一般に「コーリンベルト」と呼ばれている着付けの道具です。
「コーリンベルト」は特定の商品を指すので、ここでは「きものベルト」と表記しています。

ここで差がつきます・・・袖の扱いで女子度UP!

  • 2012.08.11 Saturday
  • 15:33
キモノ姿で扱いに困るとよくうかがうのが「袖」と「裾」。
今回は「袖」の扱いについてです。
 
気をつけるのは
・肘や二の腕を見せないこと
・袖を何かに引きずったり引っ掛けたりしないこと
 
腕を伸ばすときには、反対の手を袖にそえます。
手を上に上げる時は可動範囲を控えめに、
脇をしめて、肘から先だけを上げるくらいがおしとやか
 
ゆっくり動けば、袖を引っ掛ける危険が減ります。
煩わしいかもしれませんが、キモノらしさが出る部分でもあるので、
ほんの少しだけ袖に気をつけて、動作を素敵に見せてくださいね
 
※余談※
キモノで作業をする際は、袖が邪魔にならないようタスキでまとめるのが合理的です。
ただし、きちんとした場面では外してくださいね!

浴衣の作り帯・・・胴回りの付け紐はどの位置で結ぶの?

  • 2012.07.26 Thursday
  • 18:14
浴衣の帯結びは、「作り帯」なら簡単・・・と思ったのに、
作り帯の扱い方がわからない
というSOSが結構あります。
 
悩み始めてしまうと、手結びするよりもややこしいかも
 
浴衣用の作り帯は、
「リボン」と「胴回り」2つのパーツにわかれていて、
「胴回り」部分の両端には紐が縫いつけてあります。
 
 
 
↑作り帯が手元にないのでイメージです。
 
実際の作り帯には「リボン」の下に金具やプラスチックがついていて、
「胴回り」に差し込むようになっています。
 
「胴回り」部分の紐同士を結んで帯の中に入れ込むのは想像しやすいと思いますが、
ほとんどの人が迷うのは、
紐を「帯の上で結ぶか、下で結ぶか」だと思います。
 
歯切れの悪い話になりますが、
「上下どちらで結ぶのが正しいとも言い切れない」というのが私の見解です
 
それぞれの特徴と上手く結ぶためのポイントを挙げてみたいと思います。
 
付け紐を下で結ぶ場合
帯の締め具合から考えると、下で結ぶのが自然です。
「お太鼓結び」の作り帯の場合は、ほとんど必ず紐を下で結びます。
ただ「リボン」の作り帯の場合には、不自然な仕上がりになりやすいので、
胴回りの帯端や付け紐が「リボン」できれいに隠れるように「胴回り」を回転させます。
↑の部分をリボンで隠す
 
付け紐を上で結ぶ場合
付け紐を上で結んだ場合、紐がみぞおちを圧迫して苦しく感じたり、
帯の下側が緩む不自然な締め具合になるのが欠点。
 
ただ、胴回りの帯端を折り上げることで、
見た目は手結びに近い形に仕上げることができます。
 
 
 
↑の部分を内側に折り上げる
 
胴回りの模様に上下がある場合は柄の向きを優先しますが、
それ以外の場合、付け紐は上下どちらでも、お好きな方で。
どちらの場合も、胴回りとリボンがひと続きの帯に見えるよう、
不自然な部分を隠すのをお忘れなく!
 
そういえば昔、実家にあった作り帯の付け紐は
「片側が下、もう片側は上」で、
うまく締めることができた気がするのですが・・・
 
私が分解してしまって現存しないので、確かなことは言えません
少なくとも最近、そういうタイプのつくり帯は見かけませんね。

キモノの時の歩き方・・・一本のラインを両足で挟むように

  • 2012.07.12 Thursday
  • 18:10
「キモノだからといって内股で歩かなくていい」という話に続いて、
キモノの時の歩き方、第二弾です。
 
ショーなどの場面では一本のラインの上を歩く「モデルウォーク」もありますが、
これは特別な歩き方。
普段の歩行ではラインを踏まないようにします。
 
「両足の内側でラインを挟むように歩く」
これが自然です。
 
肩甲骨を寄せて腰から足を真っすぐ前に出せば、自然にできて、
上半身も大きく揺れない、効率の良い歩き方です
 
足元で意識したいのは、
「指で鼻緒を挟む」こと。
 
鼻緒を指の付け根まで深く入れる必要はありません。
かかとは履物から出ても大丈夫OK!
 
試してみて、
どうしてもうまく歩けない、足が痛いという場合、
履物が合っていない可能性もあります。
 
草履・下駄の選び方、履き方はまた改めて・・・
今日はこのあたりで

キモノの時の歩き方・・・内股になるよりも胸を張って!

  • 2012.07.10 Tuesday
  • 19:20
「和装の女性は内股歩きが美しい」とおっしゃる方が多いのは事実です。
 
確かに、
花魁道中のように、かなり大げさな内股歩きも存在しますし、
おしとやかに見せたい場面で裾が乱れるほどの豪快なガニ股歩きはNGですが、
普段の歩行で、つま先をわざわ内側に向けるのは、
(あくまで私の意見ですが)
経験上、姿勢が崩れる原因になると感じているのでおすすめしません。
 
内股に限らず、
歩き方のバランスが悪いと、重心のバランスも悪くなって上半身は猫背に・・・
もちろん、キモノを美しく見せませんし、着崩れの原因にもなります
 
つま先はまっすぐ前に向ける、
内股歩きではなくまっすぐ、これで十分です
 
その他に気をつけたいのは、
歩幅を広げ過ぎない
足(履物)を引きずらない
・・・という点。

動作が大きすぎるのは着崩れの元。
歩き方は摺り足気味でも、履物を引きずるのはNGです。
 
いろいろ書いておいてなんですが、
足元ばかりを気にして歩くと、これまた姿勢が悪くなって、
足を気にすればするほどうまく歩けなります

そんな時は、思い切って足元を気にするのをやめましょう

「肩甲骨を寄せる」イメージで胸を張って歩く
これでだけで、けっこう足は自然に運べます

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